2014年07月19日

血糖値について(3)

●血糖値について(3)

低血糖症の分類

低血糖症は、空腹時低血糖と食後低血糖に大きく分けられ、その分類法は診断に大いに有用である。


空腹時低血糖

症状 ウィップルの三徴(Whipple's triad)を呈する。

1.発作時低血糖(50mg/dL以下)

2.中枢神経症状を伴う低血糖発作

3.ブドウ糖の静脈注射による急速な回復

症状は、空腹・欠伸・悪心で始まり、倦怠感が強くなり、やがて発汗などの交感神経症状が現れる。

さらに低血糖が進行すると、異常行動が出現し、深昏睡に至る。



代表的な原因

糖尿病治療薬、ペンタミジン、キニーネなどによる薬剤性

副腎不全(副腎皮質ホルモン剤の急な中止など)

インスリン産生腫瘍(インスリノーマなど)

肝不全

重篤な慢性疾患(癌などなんでも) 肝細胞癌はそれそのものがインスリン様物質(IGF-II)を産生し、低血糖症の原因となることがある(腫瘍随伴症候群)

自己免疫性低血糖(インスリン・インスリン受容体・膵島β細胞に対する自己抗体による)



緊急対応 治療は緊急を要する。

糖質の多い飲食をさせたり、50%ブドウ糖液を20-40ml静注することで多くは回復する。

それでも意識が回復しない時は、ヒドロコルチゾンを静注。

それでもまだ意識が回復しない時は、マンニトールを静注する。

意識障害患者には、血糖を確認することなくCT検査をすることは禁忌である。



以上


posted by ホーライ at 11:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 低血糖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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