2014年06月17日

糖尿病の分類(その2)

●糖尿病の分類(その2)

●続発性糖尿病

続発性糖尿病(ぞくはつせいとうにょうびょう、二次性糖尿病)(ICD-10:E13)は、他の疾患によって引き起こされる糖尿病である。

以下に挙げたものは代表的な疾患で、ほかにも原因となる疾患は存在する。

●グルカゴンを異常分泌するグルカゴン産生腫瘍

●糖質コルチコイド作用が異常増加するクッシング症候群、原発性アルドステロン症

●アドレナリンを異常分泌する褐色細胞腫

●成長ホルモンを異常分泌する成長ホルモン産生腫瘍(先端巨大症)

●肝硬変

●慢性膵炎、ヘモクロマトーシス、膵癌

●筋緊張性ジストロフィー

●薬剤性(サイアザイド系利尿薬、フェニトイン、糖質コルチコイド(ステロイド)など)



●ステロイド糖尿病

ステロイド糖尿病は、膠原病などでステロイドを長期に内服したことによって生じる続発性糖尿病である。

ステロイド(糖質コルチコイド)作用の、肝臓の糖新生亢進作用、末梢組織のインスリン抵抗性の亢進、食欲増進作用が関わっているとされる。

ステロイドを減量すれば軽快する。ステロイド糖尿病では通常の糖尿病と異なり、網膜症などの血管合併症が起こりにくいとされる。

食後高血糖のパターンをとることが多く、入院中ならばインスリンやαGIといった経口剤を用いることが多い。




●妊娠糖尿病

妊娠糖尿病は、妊娠中のみ血糖値が異常となる症状をいう。

ICD-10:O24.4、O24.9。2型糖尿病とは異なる病気であることに注意を要する(必ずしも「生活習慣の悪い妊婦」がなるわけではない)。


原因としては、妊娠中に増加するホルモンであるhPLやエストロゲン、プロゲステロンなどがインスリン抵抗性を悪化させることによる。

一般には、出産後に改善する。一方、もともと糖尿病患者が妊娠した場合は、糖尿病合併妊娠と呼ばれる。

とは言え、もともと糖尿病であったかどうかを完全に確認できているわけではなく、妊娠糖尿病で発症し、分娩後もそのまま糖尿病が治らないこともままある。

基本的に食事療法が行われるが、改善しない場合、後述の胎児へのリスクもあり、また飲み薬は催奇形性の懸念があるためインスリン注射療法を行うことになる。

胎児への影響があるため、通常時より厳格な管理を必要とし、六分食やインスリン持続皮下注 (CSII) などを行うこともある。

妊娠糖尿病では先天異常のリスクが高まるが、妊娠初期から正常血糖を保っていれば、通常の妊娠と同等である。

早産も多く、羊水過多、妊娠高血圧症候群の頻度も高いハイリスク妊娠のひとつである。

妊娠糖尿病では巨大児になりやすいため、難産になりやすい。

また妊娠糖尿病では中枢神経系よりも身体の発育が良いので、出産のときに頭が通っても肩が通らない肩甲難産になりやすい。

そのため、分娩が長引く場合は帝王切開が良い。


posted by ホーライ at 07:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 糖尿病の説明 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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